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最近のモバイル向けCPU事情 ~旅立ちに向けて

前回の記事を書いたのが大分前とはいえ、環境コロコロ変わりすぎじゃないですかねぇ。

 

前回の記事で数パートに渡って構築した特殊ネットワーク環境はもう使ってません。

 

この環境のコンセプトって、
「ハイスペックなノートPCはでかくて重い。だから低スペックで小さくかっこいいPCをハイスペックに運用できないか」
というものだったんですが、今って普通にコンパクトでハイスペックな端末があるんですよね。

わざわざめんどくさい環境やこまい機器を持たなくても、単体で全部完結できてしまう。バッテリーも長持ちだし、ゲームしなけりゃ十分すぎるスペック。そんな環境が単体で手に入るようになってしまったんですよね。
このごに及んであんな環境を構築して喜んでるなんてどうかしてるぜってレベル。

いやこのごに及ばんでも十分どうかしてるけど。

 

マニアックなPC環境構築なんてものはもはや趣味の領域。飽きが来てしまえばそれまで。自分としては喫茶店でどやれるようなかっこいい環境が用意できればそれでよかったので、スタイリッシュでハイスペックで電池長持ちな端末があればそっちに手が出るってもんです。

ということで、今のPCが非常に気に入っているので紹介します。

 

ASUS Zenbook Flip S

最強のモバイル環境を作る!⑥~実践編~

環境も整ったので、あとはこれを実践するだけです。

第二回では、モバイル環境を大きく3つにわけて定義しました。

1,フル
自宅にいる状態

2,トラベル
モバイル端末とリモートサーバーを持ち歩く状態

3,モバイル
モバイル端末のみを持ち歩く状態

3のフルに関しては環境構築中にいくらでもテストを行ったので言わずもがな、
1のモバイルは後日喫茶店などにPCを持っていってパケット使用量などを検証する予定です。

最も検証が難しい状態が2のトラベルで、旅行に行く機会なんてそんなにありません。
私は営業職でもないので出張することもそんなに無い。

なので、適当なビジネスホテルに一晩泊まってやろうかと考えていましたが、いい時期に年末シーズンがやってきて、年明けを実家で過ごすべく帰郷することになりましたので、実家でこの環境をテストしてみようと思いました。

バッキバキのえげつないPCオタクの自分と違って、実家にいる家族はPCゲームといったらソリティアなレベルの人たちなんで、もちろん大したネットワーク環境なんてありません。
みんなガラケーなのにWi-Fiとかあったりします。なんでやねん、半年に1回くらいしか本領発揮できとらんやんけ。


ということで、実家に到着しました。 これが今回持ってきたスーツケース。中に着替えとかも入っています。


着替えなどと一緒にビジネスバッグが


どーん、この中にZBOX一式全部入っちゃってます


ご丁寧に縦置きクレードルまで付属しているので縦置きします。自宅ではあまりやりたくないんですよね。通気口上に向けておくとホコリ入りそうで。


スイッチオン

いつも思うんですが24時間稼働させ続けることを考えるとこのLEDは切りたい。かっこいいんだけど、切りたい。

環境を構築


ローカル側のタブレットも起動します。
プロファイルを記憶しているのでトラベルルーターに自動で接続されます。

ということで、サーバーにリモート接続し、サーバー側のWi-Fi端子を自宅のWi-Fiに接続します。

接続したことによりインターネット接続共有が有効になり、配下に接続されているモバイル端末もサーバーを経由してインターネット接続が可能になります。


WindowsRDP、Splashtop2の両方が使用可能に


接続されました。
重い処理としてUnreal Engine 4 Editorを実行します。


ラグはありますが、製作の作業用と考えると気にならない程度。高いフレームレートで操作することができます。

ということで、年末年始の布団に入り込んだ暇な時間は、このネットワークによってハイスペック環境を快適に楽しむことができました。
これがわたしがかんがえたさいきょうのモバイル環境です。
多分最強だと思います。

ちなみに、Splashtopはソフトウェア編で紹介したようにソフトの機能でWANから接続できます。
なのでホテルなどの拠点に構築したネットワーク環境から離れても、外からリモートサーバーに対してリモートデスクトップソフトで接続することが可能です。
つまり旅先でも喫茶店へいけます。コメダ珈琲へいけます。メルシー

 

 

ちなみに、クライアント側のOSがWindows10であることがここで生きてきます。

Windows標準のリモートデスクトップ接続は、バージョン8.1からUDPパケットによる通信に対応しています。

それにより、3Dやゲームのような激しく画面が入れ替わるような状況でも高速にリモートデスクトップをすることが可能になっています。

Windows7を不可にした理由もこれです。まあ、Windows7でも非公式パッチとかを当てれば対応できるらしいですが。

 

 

しかし、再起動後のインターネット接続共有に関しては、この時点で対応できていなかったので、近日中に適当なビジネスホテルに宿泊してもう一度この環境をテストしてみようと思います。実家では、Splashtopを使ってWAN経由接続をして無理やり設定を変更して解決しました。

とりあえず、これにて一通り環境構築は完了です。

最強のモバイル環境を作る!⑤~設定編~

④で考えたネットワーク構成を元に、各機器に設定をしていきます。

1,モバイル端末の設定

これと言った特別な事はしません。トラベル環境に切り替えたときに自動でトラベルルーターに接続してくれるよう、予め一度トラベルルーターに接続しておきます(一度接続しておけばその接続設定を記憶してくれるので)

WMR-443WはWPSにも対応しているので、現場でも即時に接続できるのが便利です。

後はリモートデスクトップ用プロファイルもデスクトップに保存しておき、ダブルクリックでお手軽につなげるように。

 

 

2,トラベルルーターの設定

Buffalo WMR-433W-TBは4つのモードから選ぶことができます。

1,ルーターモード

NICポートをWAN側とし、ルーターとして機能するモード。ただしPPPoEには非対応。

2,ワイヤレスモード

Wi-Fi側をWANとして、NICポートで接続した端末をインターネットに接続できるモード。その代わり端末から同帯域のWi-Fiには接続できない。2GHzでWANに接続した場合は、5GhzでLAN接続を行う必要がある。

3,ブリッジモード

NIC側にはルーターがあり、DHCPサーバー的動作も停止する、完全にブリッジするだけのモード。

4,ローカルモード

ハブとして動作するモード……と思いきや、ワイヤレス側にはDHCPによるIPが付与される。ブリッジモードとの違いがよくわからん。

 

後述しますが、DHCPリースはリモートサーバーがそのまま行います。なので、今回はブリッジモードで接続します。ただ、リモートサーバーから逆接続することはありえないので、DHCPリースをトラベルルーターに任せるルーターモードを使ってもいいと思います。

 

3,リモートサーバーの設定

 

リモートサーバーで行う必要がある設定は2つ。

ひとつはリモートサーバーをNIC2ポートをLANとするルーターとして機能させる事。もうひとつはNIC2に接続された端末がそのポートを経由してインターネットに接続できるよう、インターネットの共有設定を行う事。

後者の設定を行うことで、ローカル側端末からブラウジングなどで直接インターネットに接続する際、わざわざ接続プロファイルを変更しなくてすむので便利になるからです。

 

 

ということで、これらを実現するためにもう一つの手段であるWindowsのインターネット共有設定を行います

ネットワークアダプタの設定を開き、WAN側として利用するネットワークポートのプロパティ画面を開きます。

そして、「共有」タブのインターネット接続を共有するにチェックをつけ、共有するNIC2ポートを選択します。

これで、NIC2ポートに接続されている端末にはDHCPによってIPアドレスが割り当てられ、リモートサーバー経由でインターネットに接続することが可能になります。

 

 

しかし、ここで大きな問題が発生しました

 

この設定を行うことで、確かにNIC2ポートにトラベルルーター経由で接続された端末はインターネットに接続できますが、リモートサーバーを再起動すると接続できなくなってしまう。これではリモートサーバーを起動するたびにわざわざインターネット共有設定を行う必要があり、今回のトラベル環境のメリットをすべて殺してしまうことになってしまう。

この問題を解決するまでには多大な時間を要してしまった。

正直に言うが、この後投稿する「実践編」時点でもその問題は解決できなかった。

そのあとの調査で、再起動時にインターネット接続共有のサービスが起動しないことが原因であることが判明した。

また、Windows10のバグの一環でもあるらしく、2017年更新パッチを適用したうえでレジストリの設定変更でその点が対応できることが判明した。

1、インターネット接続共有のサービスを、手動から自動起動に変更する

コントロールパネルの「管理ツール」→「サービス」で「Internet Connection Sharing(ICS)」を選択し、スタートアップの種類を「手動」から「自動」に変更します。

 

2、再起動後に有効にならないバグに対応するべく、レジストリ値を変更する

「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\SharedAccess」に「EnableRebootPersistConnection」(DWORD 値=1)を設定します。

もしかしたらやらなくてもいいかもしれませんが、Microsoftのフォーラムに書いてあったのでおとなしく設定します。

 

 

自宅でこの設定を行った後、リモートサーバーを再起動してテストしてみましたが、子機は正常にインターネットに接続できました。

おそらくこの方法で問題ないと思います。

 

 

これにて、設定は完了です。

最強のモバイル環境を作る!④~ネットワーク編~

前回でハードウェアが決まりました。

すべての端末を単純にインターネットに接続すれば一応リモートして使用することは可能になりますが、帯域制限や通信料制限などを考慮して、第二回で定義した環境ごとに独自のネットワークを構築していきます

 

1,フル

(自宅で利用する場合の環境)

まあこれは特筆する事もなくそのままですね。双方の端末を自宅のネットワークに接続するだけです。

流石に自宅のネットワークとなるとルーターもかなりハイスペックなものを使っているんで帯域だの通信料だのを考慮する必要もないです。

気をつける点といえば、リモートサーバーであるZBOXは2つあるNICポートのうち、NIC1に接続するということ。

というのも、固定IP設定などはポートごとに記憶されているので、使うポートを固定していないと環境を変えるたびにわざわざIPアドレスを変更しなければならないからです。

どの環境でも同じIPアドレスが使えればよかったんですが、ハードウェアの関係上どうもうまく行きませんでした。

 

3,モバイル

(モバイル端末のみ持ち歩く場合)

トラベルの前にこちらを紹介します。構造が単純なので。

これもそのままですね、屋外からVPNを経由して接続するだけです。

屋外から自宅環境のいずれかに接続する場合はほとんどがVPN経由です。そうすることによってルーター側に余計なポートを開けずにすむので助かっています。

テザリングなどを用いてモバイルネットワーク経由で接続する場合は長時間の接続はご法度になります(通信量が110MB/日の格安回線を使っているので)

その場合は図のVPNサーバーにファイルサーバーやSVNサーバーなどの役割を持たせているので、ソースファイルのやり取りだけをして編集は端末内で行います。

CPUがAtom Z3770なので、Visual Studio Codeを用いたプログラミングやブログ記事の執筆、上記のようなネットワーク図をペイントで描くような作業が限界ですね。

 

2,トラベル

(大きなバッグを持ち運べる場合)

今回の環境の肝とも言える状態です。

トラベルルーターを用いてZBOXにワイヤレス接続します。

インターネット環境が無い場合はZBOXからWAN接続する事はせず、リモート接続のみを行います。

この環境の注意点として、ZBOXはこの環境用に固定IPを設定しているNIC2ポート側に接続すること。

もう一つは、トラベルルーターとモバイル環境は5GHz帯で接続します。なぜなら、同じ周波数を使って接続すると干渉する可能性があるからです。

重い作業はすべてこのローカルネットワーク上で行えるということ、それによりWANに重いトラフィックを要求する必要が無いこと、ローカル側ではリモートデスクトップのために高速な接続環境が必要なこと、ホテルネットワークがデュアルバンドに対応していないことを考慮して、WAN側は2GHz、トラベルルーター側は5GHzに設定します

(モバイル端末を選ぶ注意点としてデュアルバンドを選択した理由はこれです。)

通常の使用方法では、リモートデスクトップに用いられるネットワークとWANに接続するためのネットワークが同一になってしまうため、リモートデスクトップによって帯域が圧迫されてしまうことになります。リモートデスクトップ用のネットワークと、インターネット接続用のネットワークを分離することで、その問題を解消しています。

 

1と3については現状の自宅環境においては特に何かをする必要は無いので(強いて言えばNIC1に固定IPアドレスを振るくらい、VPNサーバーは構築済み)次回は2のトラベル環境を設定していきます。

 

最強のモバイル環境を作る!③~ハードウェア編~

前回で環境の構成を考えましたので、それに対応できるハードウェアを用意します。

 

1,モバイルPC端末

これは新規に購入するということはせず、すでに持っている物をそのまま使います。

FUJITSU Arrows Tab Q584/h

 

CPU Intel Atom Z3770

RAM 4GB(32bit OSなので認識は3GB)

ディスプレイ 10インチ 2560×1600(2K)

OS Windows10 32bit

 

という、ステータスをディスプレイに全振りしたような端末。

一応防水設計でもあるが、おそらく雨の中屋外で使うことは無いと思う。

業務用のリファービュリッシュ品なので、屋外の作業現場とかで使うことを想定しているのだろうか。

4時間連続使用してもバッテリー残量が70%台をキープしている(当社計測)モンスター級のバッテリー持ちで選択。

地味に重要なのが、Wi-Fiがデュアルバンド(2GHz, 5GHz両方)に対応している事。これが後ほど役に立ってくる。

 

もう一つ重要なのはOSがWindows8.1以上であること。Windows7では不可、これに関しても理由を後述します。

 

 

2,ハイスペックサーバー

これに関しては慎重に選択しなければなりません。

というのも、普通のハイスペックPCとは事情が異なるので、単にスペックの高い物を選択すればいいというわけではないからです。

普通のハイスペック端末と異なる点は2つ

①リモートサーバーとして可能なら24時間稼働し続けられる安定性・省電力性

②環境「トラベル」時に持ち運ぶため、大きなバッグがあれば持ち運べる程度の大きさ

です。

スペックだけならもちろん自宅のデスクトップPCが最強なのですが、大量のファンが付いており、電源稼働中にギラギラとLEDが光り輝くものを24時間つけっぱなしにする勇気はありません。

上記2つの項目を満たすために、CPUとGPUはあえてモバイル向けのものを選択します。

そして、色々なものを考慮した結果、このマシンに決まりました。

 

ZOTAC  ZBOX EN860

ある程度のパーツを自分で揃えて簡単にPCが自作できる、いわゆるベアボーンキットと呼ばれるものです。

CPUとグラフィックチップのみ最初からついており、メモリとストレージは自分で用意します。

自分で用意したパーツも含め、次のような構成になりました。

CPU : Intel Core i5 4210U(1.7 GHz/ターボ・ブースト時2.7 GHz、3MB smart cache、2コア4スレッド、TDP 15W)

RAM: DDR3L SODIMM 1600/1333 MHz 8GB

ストレージ:512GB SSD

GPU: NVIDIA GeForce GTX 860M 2GB GDDR5

 

なにより素晴らしいのがサーバーとしても使えるよう、有線LANポート2つに加えWi-Fiまで搭載されているということ。

独特なネットワーク環境を構築する上でこの構成は強力です。

もちろんデスクトップ利用も想定されているので、USB3.0ポートが4つほどついているなど、インターフェースも充実しています。

そして最大の利点がその小ささ、ACアダプタ含めてちょっと小さめのビジネスバッグに全部入ってしまいます

スーツケースなどが使えるシーンでは一緒に持ち運ぶことが可能です。

 

連続稼動テストの一環としてCPUとGPUをフル稼働させる仮想通貨のマイニングを行ってみました。

とりあえず24時間連続で稼働させ続けてみましたが、排気口からはほんのり温かい空気が漏れ、本体側面はちょっとだけ温度を感じる程度でした。アイドル時なら24時間稼働させ続けても全く問題なさそうです。

 

ちなみに、もっと強力なGPUが搭載され、VRまでできちゃうGTX1070搭載モデルもありますが、サイズがちょっと大きくなってしまうのと、流石に20万円超えはしんどいので却下しました。EN860は型落ちということでちょっと安めに手に入りました。

OSはWindows10をインストール、もちろんこっちは64bitです。

 

データ保存とかサーバー用途ならストレージはハードディスクを選択するのが普通ですが、ファイルサーバーでもないし保守性を気にしすぎたらRAID構成とか面倒なことになってくるので、軽量・耐衝撃を考慮してSSDを選択しました。

 

 

3,その他ハードウェア

Buffalo AirStation WMR-433W-TB

いわゆる「トラベルルーター」と呼ばれるものです。本来はホテルのWi-Fiに繋いで使うためのものですね。

しかしこのルーターの素晴らしいところは、設定で有線側、無線側をWAN,LAN自由に切り替える事ができるということ。

更にMicro USBで給電するので、余計に電源タップを埋めることもなく荷物もかさばりません。

 

 

 

この3つの端末を駆使して、最強のモバイル環境を構築していきます。

最強のモバイル環境を作る!②~環境構想編~

さて、前回の記事で方針が決まったところで、どういう環境にしていくかというのを構想する。

前回の記事に書いたとおり、いくらスペックが高くても、大きくてバッテリー持ちが悪い物は優秀なモバイル環境と言い難い。

よって、軽い・適度に小さい・バッテリー持ちが良いの3つを満たす端末としては

Intel Atomなどのモバイル向けCPUを搭載したモバイルPC

が望ましいと考えました。

このクラスのPCになると、タブレットを兼用しているケースも多く、小さくかつデザイン性に優れている事も多いです。

また、Intel Atomシリーズのバッテリー持続性は素晴らしく、作業し続けても5時間ほどは充電無しで継続使用できる場合もあります。

 

一方で、こういったCPUは重い作業に弱く、3Dなんてもってのほか、というケースがほとんどです。

モバイルCPU搭載でグラフィックカードもついてるなんて、そんな奇妙なPCは無いです。つーかあっても活かしきれないです。

 

 

しかし、今回は最強のモバイル環境を作りたい。

CPU負荷が重いソフトも使いたいし、3Dもある程度使える環境であってほしい。

 

ならばどうするか

 

ずばりハイスペックな環境を別に用意し、そこにリモートデスクトップ接続するのである

 

リモートデスクトップにより、重い処理などは別で用意したハイスペックPCに任せることで、低消費電力CPUを搭載した環境でも快適な作業を実現できるのである。

 

ただ、これだけでは不十分

 

というのも、この環境にはそれなりに欠点がある

 

1,作業中、常にインターネットへの接続が必要になる

当然だが処理するPCが近くにないならばインターネットで接続するしか無い。それ以外に方法なんてあるわけない。

リモートデスクトップは例外を除き、1画面分の動画を転送する行為にほかならない。

モバイルネットワークを使っている場合、必然的に大量のパケットを食うことになってしまう。

日110MBまでという格安SIMを使っている私のパケット使用量はあっという間に尽きる。

 

2,通信料の問題がクリアできても、通信速度の問題があればリモートデスクトップは不便になってしまう

通信料の問題は施設のWi-Fiに接続できれば解決するが、通信速度が遅い環境ではそもそもリモートデスクトップ自体が不便になってしまう。

ラグが発生したり、ブロックノイズまみれでは快適に作業ができるとは言い難い。

特に3Dなどの重いグラフィック処理をかけるとその瞬間の帯域は大きく圧迫されてしまう。

プライベートに使えるネットワーク環境があることが望ましい。

 

3,接続する可能性がある時点で、ハイスペック端末の電源をつけっぱなしにしなければならない

ハイスペックPCの電源が切れていたらもちろんリモートデスクトップなんてできるわけがない。

つまり、作業をする際には必ず電源がついている状態にしなければならない。

常に電源をつけっぱなしにする方法はもちろん、WakeOnLanというLAN端子経由で電源を入れる仕組みも存在する。

 

 

これらの3つの問題を完全に解消することははっきり言って難しい。

しかし、極力は改善できるようにしたい。

 

そこで、私はモバイル環境を次の3つに分類する事にした

 

 

1,モバイル

屋外作業や、喫茶店に持っていく、ちょっとした集まりに持っていくなど、さほど長時間利用を考慮せずにある程度の作業ができる環境。

インターネットが使えない状況も考えられるが、その場合は流石に重い作業については考慮しないとする。

(簡単なテキストエディタなどで軽作業ができる環境を想定)

インターネットに接続できるならばリモートデスクトップで接続したい

 

2,トラベル

ビジネスホテルへの宿泊、旅行など、ある程度大きなバッグが持ち歩けることを想定した状態。

こういった環境にはそれなりの長時間、なんなら一日中作業できることを想定したい。

ビジネスホテルや旅先にはインターネットが無い環境も考えられるが、それでもコンセントさえ使えればリモートデスクトップを含めたほぼすべての環境が使えるようでありたい。

 

3,フル

自宅で作業する状態。もちろん全てが自由に使える。

強いて言うなら、端末は自由に家のどの場所でも使うことができるようにしたい。

 

 

私が考える最強のモバイル環境は主にこの3つの状況によって持ち運ぶ機材を適度に切り替え、可能な限り重い作業もこなすことができる事を想定します。

 

 

次回に続く

最強のモバイル環境を作る!①~立志編~

前回BLACK LABOについて書きますって言いましたけど何回原稿書いても全くおもしろくないのでなんかどうでもよくなりました。よくよく考えたら大したことではない。わざわざブログなんかに声高らからにして叫ぶことでもない気がしたので、次の記事に行っちゃうことにしました。

 

ということで、タイトルにもある通り「最強のモバイル環境」作りを目指した話です。

 

さて、実際に作る前に

最強のモバイル環境とはなんぞや

というところから考え無くてはならない。

 

最強のモバイル環境という言葉を聞いて真っ先に思いつくのは「ゲーミングノート」である。

ゲーミングノートとは、通常のPC構成の他にモバイル向けグラフィックボードがついており、3D描画などにおいてアクセラレーションをかける事ができるノートPCである。文字通りゲームなどをするために設計されたPCであり、CPUやメモリも同様に高性能であることが多い。

文字通り最強のスペックを誇るモバイル端末であり、「最強のモバイル環境」に一見相応しいかもしれない。

 

だが私はこれに強くNOと言いたい

ゲーミングノートはスペック面で強力であっても、モバイル環境としては良いと言い難い!

 

それはなぜか

 

1,バッテリー持ちが悪い

強力なスペックを搭載するにおいて消費電力が増えることは必然。ハイスペックなPCほどバッテリーの持ちは悪くなる。

ゲーミングPCはそれも考慮してどでかいバッテリーを付けている事があるが、それでも2時間ほどの稼働が精一杯である。

大好きなコメダ珈琲にバッテリー満タンの状態で持ち込んでも、たっぷりアイスコーヒーを二杯飲んでいる間にあっという間にバッテリーは尽きてしまいます。

 

2,音と熱へ配慮しなければならない

強力なスペックがフル稼働するときの発熱は尋常なものではない。

全力で回り続けるファンと、そこから排出される熱風に気を使っても、キーボードやバッテリー周りはどんどん熱くなっていく。

そもそもGPUはデスクトップ用のものを見て分かる通り、それ専用にいくつも空冷ファンがついているほどに熱を発するものであり、いくらモバイル向けにチューンされたものであろうが、普通のノートPCと比べると発熱量は桁違いになってしまう。

PCによってはキーボードに触れなくなるくらい熱くなるケースがあるらしい。

 

3,デカイ・重い・ダサい

ぶっちゃけ上2つの理由なんてどうでもいい感じで、9割くらいの理由はこれなんですよこれ。

ハイスペックなパーツと冷却するためのファン、そして電池持ちを増やすための巨大バッテリーが合わさって、ノートPCとは思えないくらい分厚くてどでかい代物になっているわけです。

はっきり言ってそんなものを持って喫茶店などに持ち運ぶ気があるかといえば全く無いわけで、んなことするくらいなら手ぶらで行ってテキトーにコーヒーだけ飲んでかえるっちゅーねんって感じなんですよ。

はっきり言って喫茶店に持ち込めるPCの限界サイズなんてMac Book Proですらデカイと思えるくらいで、以前13インチディスプレイのThinkPadを入手したりもしたんですけど、やっぱりでかすぎて喫茶店に持ち込む勇気は出ませんでした。

 

そう

 

モバイル環境は優雅でスタイリッシュでなければならない

 

のです

 

ということで、このシリーズでは

1,使用する端末はモビリティ、スタイリッシュさに優れたものである

2,最高スペックとは言えなくても、ある程度の3Dが使えるくらいの環境であること

 

の2つを重視して環境を構築していこうと思います

 

 

 

余談ですが、先日購入したGPD Pocketは、あまりにも小さすぎて正直作業するにはきついです。

A4サイズのノートすら持ち運べないようなときに効力を発揮してくれますが、かんたんなプログラミングやテキストを書く程度にしか使えません。

ただ、ポケットに入るので外出時に手ぶらになりたがる自分にとっては嬉しいものでした。

Sandy-Bridgeの限界

私はある2種類のCPUに対して信仰を持っている。

ひとつはBay-Trail以降のAtomプロセッサ。メインとして使用するにはあまりにも非力だが、内容的にはCore 2 Duoクラスの実力があり、かつグラフィック能力などはそれを上回る。YouTubeでFullHD 60fpsの動画も十分に再生でき、上位世代であるCherry-Trailプロセッサに至っては4K解像度やUSB3.0インターフェースのサポートまでされている。手のひらサイズのモバイルPCや安定したゼロスピンドルPCを目指す上でこれほど魅力的なものはないだろう。

省電力性が高く、放熱フィンさえしっかりしていれば24時間フルパワーで稼働させ続けても一年中稼働し続けられる事はCeleronプロセッサで実証済み。ファイルサーバーやNAS専用サーバーなどを立てる用に考えると実用性は高い。

また、昨今のデザイン性に優れるモバイルPCが出るのもAtomプロセッサによる功績が大きい。ウルトラブックなどに用いられるCore i系PCではファンの設置が不可欠であり、かつそのファンとCPU自体の消費電力の高さをカバーするために大型のバッテリーを搭載する必要が出るため、サイズ感もかなり大きくなってしまう。その点についてはMacbook-Airはよくやっていると思う。だが、Atomプロセッサにより10インチサイズのコンパクトな、かつバッテリーも長持ちするx86アーキテクチャ端末を開発できるようになってしまった。オシャレな喫茶店にも行きやすい。私もAtom搭載モバイルPCのお陰でコメダ珈琲や大久保珈琲へ行きやすくなった事は間違いない。

強いて失策を挙げるとすれば、Bay-Trail搭載端末にはUSB2.0端子を一つしかつけてはならないという制限をかけてしまった事だ。これにより周辺機器を複数取り扱う場合はハブを持ち歩かなければならなくなってしまった。モバイルインターネット、クラウドシステム、Bluetoothをフル活用することで確かにUSBインターフェースはほとんど使用する必要はなくなるが、PCに疎い人間からすれば不便極まりないだろう。もっとも、IntelプロセッサとWindowsを世界中にばらまくためにライセンス価格をタダ同然に下げてしまったみたいなので、こういった制限をしなければならなかったのだろうが。

上記理由と、Bay-Trailより前のAtomプロセッサが本気で糞性能だったのも相まって、世間ではAtomプロセッサに対していい評判をあまり聞かない。早すぎたとは真逆の、時代に追いつくのが遅すぎたCPUと言えよう。(VAIO Type-Pに搭載されているAtom Z570なんかは720pサイズの動画すら満足に再生できない)

ちなみに上記制限について反省したのか、次世代のCherry-TrailのAtomについては若干制限が緩められており、USB3.0ポートとUSB2.0のポートを別々に搭載することでUSBインターフェースを複数にすることが可能になっている。Bluetoothやクラウドシステムを使いこなす自信がない人はこちらを搭載しているPCを探すといいだろう。

 

メチャクチャ本題から外れてしまった

 

もう一つ私が信仰していたのはSandy-Bridge世代のCPUだ。

Intel Core i シリーズの型番が2000番代のものを指す。なぜこのCPUを押していたかというと、詳しい説明は省くがこの型番以降のCPUはグラフィック性能と省電力性が改善されただけで、性能自体はほとんど変わっていなかったからである。

故に私は2018年の元旦まで、Core i5 2400Sをずっと使用していた。最後にCPUを交換したのは2013年あたりである。

CPU以外のパーツの性能は年々上がっていった。GPUは当初はGTX285だったが、やがて570に変わり、最終的に970になった。

メモリも当初は適当に購入した安売りの4GB二枚刺し(8GB)を使用していたが、ブルースクリーンが見られるようになったためコルセア製の8GB二枚刺し(16GB)に変えた。

重いゲームやVRをする点においてはGPUこそ重要であり、CPUは大きな問題と考えていなかった。

それ故に過ちに気づくまでかなりの期間を必要としてしまった。

 

ことのはじめはUnreal Engine 4 Editorを導入したときである。ある程度いじってデモプレイを続けていると、突如PCの画面が消えた。デュアルスクリーンであったが両方のモニターから表示が消え、画面には「信号が検出されませんでした」という表示。グラフィックドライバが落ちてしまったのだ。

この現象には長いこと悩まされた。グラフィックドライバが落ちたということで最初はGPUが原因であると疑った。落ちた瞬間にPCケースを開けて手を近づけるとかなりの熱気を感じられた。これは熱暴走ではないか。PCケースが粗悪なものだったので、ケースを開いた状態で扇風機の風を当てる手法を取った。現にこれで少し改善されたのがたち悪かった

次にCPUの熱を疑った。CPUもディスプレイが落ちた直後にかなりの熱を持っているように感じられた。GPUより扱った。案外こっちかもしれないと思い、CPUのファンを交換した。付属の小さなファンではなく、かなり巨大な排熱機構を備えたものだ。ついでにPCケースもエアフローが悪いとおもったので、新しいケースに交換した。

これで更に少し改善されてしまったのがたち悪かった

結果的に2017年末まで、たまにグラフィックドライバが落ちる現象に悩まされる事になってしまった。

 

2018年、実家から戻った次の日に、暇だったのでパーツを交換した。

グラフィックが落ちる問題を改善する目的ではなかった。9月頃から自宅にはセール時に安く購入したIntel Core i7 7700k(Kaby Lake)とLGA1151対応のマザーボードが鎮座していた。即座に交換したかったが、マザーボードのメモリがDDR4であることを失念しており、Amazonで検索をかけた所恐ろしく高額なものしか見つからなかったので、交換を断念したまま放置していたのだ。

2017年末にヤフオクで安価なDDR4メモリを入手できたのでパーツがすべて揃い、せっかくなので交換してみた。

 

すべてが変わった

 

エンコードなどを頻繁に行うことは無いので、対して感触は変わらないだろうと思っていたが大間違いで、メチャクチャPCの挙動が改善された。ファン音は小さくなり、発熱も抑えられ、プロセッサの処理速度どころかグラフィック性能まで向上し、SATAバージョンが変わったのかSSDの読み込みまで高速になった。

PUBGを前環境でプレイしたときは15~30fpsになることが多く、最適化されてないしこんなものかなと思っていたが、この環境にかえてから60fpsをキープできるようになった。VRも同期ズレが発生しなくなった。

そして何よりグラフィックが落ちなくなった。一切落ちなくなった。CPUはボトルネックだったのだ。

最新の環境を使うにおいて、Sandy-Bridgeはボトルネックとなりうるのだ。

 

それを知ってちょっとネットを検索したところ、今は第四世代であるHaswell(4000番台)なら大丈夫と主張する人が多いそうだ。彼らも数年後にはこのような思いをすることだろう。

ということで、Sandy-Bridge、Ivy-Bridgeを使用している人がいたら、この点に注意した方がいいだろう。

 

もちろん、ExcelやWord、プログラミングなど、3D処理をしないようなライト~ミドルな処理においてはSandy-Bridgeでも大いに活躍できる。ノートPCなどに他搭載されているプロセッサでは、未だにCore i3 2xxxU以上を勧められると思う。そういう層においては、Sandy-Bridgeはまだまだ日の目を見られそうだ。

 

 

 

ちなみに私は今、喫茶店でAtom Bay-Trail搭載PCを使いこの記事を書いている。オシャレ

オーダーメイド業界の隙を突く

特に業務向け端末にありがちなんですが、購入時にPCの性能をある程度指定することができます。

例えばストレージの容量が違ったり、例えばちょっと違うセンサーが付いていたりと言った感じで、それによって価格が変わってきたりもします。

それじゃあ、メーカー側はそういったモデルごとの端末をどうやって用意しているかということなんですが、性能差ごとに別々の製造ルートを作っていたりしたらコストがかかってしまいます。

それなら、どうすればコストが抑えられるかというと、差異がある部分をモジュール化、つまりは取り外しができるようにして、下位モデルにはそれらの部品を装着しないようにすれば、すべての端末が同じ製造ルートで生産できるようになるわけです。

 

 

 

先日、ちょっとしたことがきっかけて、元業務用PCのリファービュリッシュ品であるVersaPro タイプVT (VK24VCAMJ)を入手しました。

CPUがAtomなので大したことはできませんが、YouTubeの高画質動画を見る程度なら十分すぎるスペックです。

届いた直後にウキウキしながらインターフェース周りを確認したのですが、面白い部分を見つけました。

 

このマシン、SIMスロットがついてやがる!

つまりこの部分が使えれば屋外でもネットができる。屋外でネットをしながらリモートで自宅環境に接続しつつプログラミングとかができちゃうわけです。(端末に直接Visual Studioを入れるのはあまりにもおもすぎるので断念しました)

ということで、逸る気持ちを抑えながらSIMカードを入れてみました。

 

認識しねぇ……

 

APN接続できないとかそういう次元ではなく、そもそもSIMスロットのデバイスからして認識していない。

OSなし状態で入手したので別の場所からドライバを入手する必要でもあったのかと考えましたが、それらしいドライバを入れても全く認識してくれません。

その後調べてわかったのですが、この端末にはLTEが付いているモデルとついていないモデルがあって、私が入手したのはLTEに対応していないモデルのようです。

しかし、LTEに対応していないのにSIMカードのスロットがあるのも妙な話です。

納得がいかない俺はタブレットのカバーを剥がしました。

ドライバーを横からぶっ刺してアホみたいにひっぺがしました。ベキベキベキって音鳴りました。

 

(ちなみにこれやるとメーカーからのサポートを一切受けられなくなるので注意してください)

 

そうすると見事なまでになんかカード的なモジュールをぶっ刺すところがあるではないですか。(写真撮り忘れた)

こんなスペースをモバイルPCで開けておくなんて許せん、実に許せん。ということでAmazonから富士通あたりのテキトーなモジュールを取り寄せます。

 

 

これですね。カードとアンテナ。こいつを内部基盤のいかにも挿せそうな所に挿します。

 

 

ネジで止めないと刺さってる部分が「へろん」ってなるので、それを蓋で無理やり押さえつけてもいいのですが、適当なネジで固定しておくのが無難です。へろんってなるとなんか怖いので。へろんって。

 

 

アンテナの端子は「MAIN」と「AUX」って書かれている部分に挿します。

指で刺そうとしましたがなかなか苦戦したのでプラスドライバーで上から押し付けました。

 

 

後は蓋を閉めて起動して、APN設定するだけ。

Windows10はドライバ認識に関してはかなり優秀なので、ドライバをこちらで探すことなくプラグ&プレイできます。

 

 

 

勝ちました。

 

ということで私にもついにLTE搭載Windows機が手に入っちゃいました。

そんなわけでこの記事をコメダで執筆。

みんなもよいLTEライフを。

 

 

 

ちなみに、こんなめんどくせーことしなくてもUSBに挿すタイプのLTEモジュールとか、スマホのテザリングとか、いくらでもやりようはあります。

今時ここまでするのはバカです。盛大なバカ。