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Sandy-Bridgeの限界

Sandy-Bridgeの限界

私はある2種類のCPUに対して信仰を持っている。

ひとつはBay-Trail以降のAtomプロセッサ。メインとして使用するにはあまりにも非力だが、内容的にはCore 2 Duoクラスの実力があり、かつグラフィック能力などはそれを上回る。YouTubeでFullHD 60fpsの動画も十分に再生でき、上位世代であるCherry-Trailプロセッサに至っては4K解像度やUSB3.0インターフェースのサポートまでされている。手のひらサイズのモバイルPCや安定したゼロスピンドルPCを目指す上でこれほど魅力的なものはないだろう。

省電力性が高く、放熱フィンさえしっかりしていれば24時間フルパワーで稼働させ続けても一年中稼働し続けられる事はCeleronプロセッサで実証済み。ファイルサーバーやNAS専用サーバーなどを立てる用に考えると実用性は高い。

また、昨今のデザイン性に優れるモバイルPCが出るのもAtomプロセッサによる功績が大きい。ウルトラブックなどに用いられるCore i系PCではファンの設置が不可欠であり、かつそのファンとCPU自体の消費電力の高さをカバーするために大型のバッテリーを搭載する必要が出るため、サイズ感もかなり大きくなってしまう。その点についてはMacbook-Airはよくやっていると思う。だが、Atomプロセッサにより10インチサイズのコンパクトな、かつバッテリーも長持ちするx86アーキテクチャ端末を開発できるようになってしまった。オシャレな喫茶店にも行きやすい。私もAtom搭載モバイルPCのお陰でコメダ珈琲や大久保珈琲へ行きやすくなった事は間違いない。

強いて失策を挙げるとすれば、Bay-Trail搭載端末にはUSB2.0端子を一つしかつけてはならないという制限をかけてしまった事だ。これにより周辺機器を複数取り扱う場合はハブを持ち歩かなければならなくなってしまった。モバイルインターネット、クラウドシステム、Bluetoothをフル活用することで確かにUSBインターフェースはほとんど使用する必要はなくなるが、PCに疎い人間からすれば不便極まりないだろう。もっとも、IntelプロセッサとWindowsを世界中にばらまくためにライセンス価格をタダ同然に下げてしまったみたいなので、こういった制限をしなければならなかったのだろうが。

上記理由と、Bay-Trailより前のAtomプロセッサが本気で糞性能だったのも相まって、世間ではAtomプロセッサに対していい評判をあまり聞かない。早すぎたとは真逆の、時代に追いつくのが遅すぎたCPUと言えよう。(VAIO Type-Pに搭載されているAtom Z570なんかは720pサイズの動画すら満足に再生できない)

ちなみに上記制限について反省したのか、次世代のCherry-TrailのAtomについては若干制限が緩められており、USB3.0ポートとUSB2.0のポートを別々に搭載することでUSBインターフェースを複数にすることが可能になっている。Bluetoothやクラウドシステムを使いこなす自信がない人はこちらを搭載しているPCを探すといいだろう。

 

メチャクチャ本題から外れてしまった

 

もう一つ私が信仰していたのはSandy-Bridge世代のCPUだ。

Intel Core i シリーズの型番が2000番代のものを指す。なぜこのCPUを押していたかというと、詳しい説明は省くがこの型番以降のCPUはグラフィック性能と省電力性が改善されただけで、性能自体はほとんど変わっていなかったからである。

故に私は2018年の元旦まで、Core i5 2400Sをずっと使用していた。最後にCPUを交換したのは2013年あたりである。

CPU以外のパーツの性能は年々上がっていった。GPUは当初はGTX285だったが、やがて570に変わり、最終的に970になった。

メモリも当初は適当に購入した安売りの4GB二枚刺し(8GB)を使用していたが、ブルースクリーンが見られるようになったためコルセア製の8GB二枚刺し(16GB)に変えた。

重いゲームやVRをする点においてはGPUこそ重要であり、CPUは大きな問題と考えていなかった。

それ故に過ちに気づくまでかなりの期間を必要としてしまった。

 

ことのはじめはUnreal Engine 4 Editorを導入したときである。ある程度いじってデモプレイを続けていると、突如PCの画面が消えた。デュアルスクリーンであったが両方のモニターから表示が消え、画面には「信号が検出されませんでした」という表示。グラフィックドライバが落ちてしまったのだ。

この現象には長いこと悩まされた。グラフィックドライバが落ちたということで最初はGPUが原因であると疑った。落ちた瞬間にPCケースを開けて手を近づけるとかなりの熱気を感じられた。これは熱暴走ではないか。PCケースが粗悪なものだったので、ケースを開いた状態で扇風機の風を当てる手法を取った。現にこれで少し改善されたのがたち悪かった

次にCPUの熱を疑った。CPUもディスプレイが落ちた直後にかなりの熱を持っているように感じられた。GPUより扱った。案外こっちかもしれないと思い、CPUのファンを交換した。付属の小さなファンではなく、かなり巨大な排熱機構を備えたものだ。ついでにPCケースもエアフローが悪いとおもったので、新しいケースに交換した。

これで更に少し改善されてしまったのがたち悪かった

結果的に2017年末まで、たまにグラフィックドライバが落ちる現象に悩まされる事になってしまった。

 

2018年、実家から戻った次の日に、暇だったのでパーツを交換した。

グラフィックが落ちる問題を改善する目的ではなかった。9月頃から自宅にはセール時に安く購入したIntel Core i7 7700k(Kaby Lake)とLGA1151対応のマザーボードが鎮座していた。即座に交換したかったが、マザーボードのメモリがDDR4であることを失念しており、Amazonで検索をかけた所恐ろしく高額なものしか見つからなかったので、交換を断念したまま放置していたのだ。

2017年末にヤフオクで安価なDDR4メモリを入手できたのでパーツがすべて揃い、せっかくなので交換してみた。

 

すべてが変わった

 

エンコードなどを頻繁に行うことは無いので、対して感触は変わらないだろうと思っていたが大間違いで、メチャクチャPCの挙動が改善された。ファン音は小さくなり、発熱も抑えられ、プロセッサの処理速度どころかグラフィック性能まで向上し、SATAバージョンが変わったのかSSDの読み込みまで高速になった。

PUBGを前環境でプレイしたときは15~30fpsになることが多く、最適化されてないしこんなものかなと思っていたが、この環境にかえてから60fpsをキープできるようになった。VRも同期ズレが発生しなくなった。

そして何よりグラフィックが落ちなくなった。一切落ちなくなった。CPUはボトルネックだったのだ。

最新の環境を使うにおいて、Sandy-Bridgeはボトルネックとなりうるのだ。

 

それを知ってちょっとネットを検索したところ、今は第四世代であるHaswell(4000番台)なら大丈夫と主張する人が多いそうだ。彼らも数年後にはこのような思いをすることだろう。

ということで、Sandy-Bridge、Ivy-Bridgeを使用している人がいたら、この点に注意した方がいいだろう。

 

もちろん、ExcelやWord、プログラミングなど、3D処理をしないようなライト~ミドルな処理においてはSandy-Bridgeでも大いに活躍できる。ノートPCなどに他搭載されているプロセッサでは、未だにCore i3 2xxxU以上を勧められると思う。そういう層においては、Sandy-Bridgeはまだまだ日の目を見られそうだ。

 

 

 

ちなみに私は今、喫茶店でAtom Bay-Trail搭載PCを使いこの記事を書いている。オシャレ


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